ちょっと遅めの年賀状が、旧友二人から届き、それぞれこう書かれていた。
「引越したんですね。年賀状が戻ってきました。」
「旧住所でだしちゃったよ。」
今や、年賀状はPCで一気に印刷してしまう時代。
住所録を更新してないと、古い住所のまま気づかずに投函してしまうこともあるだろう。
そんなこともあろうかと、私は郵便局に転居届けを出している。
この転送サービス?の期間は1年だけで、昨年9月に期限がきたので、改めて届けを出した。
にもかかわらず、私宛の年賀状は、「転居先不明」で差出人に戻されたことになる。
事実、今年転送されてきた年賀状は、一枚もなかった。
ここで疑問に思うのは、先月ちゃんと転送されてきた葉書があったということ。
転居届けの処理が行われていないのであれば、転送自体されないはずである。
年賀状だけが、転送されなかったことになる。
どうなっているのか?と、旧住所のさいたま市の配達担当郵便局に出向いてみた。
民営化ですっかり様変わりした郵便局の窓口に今更ながら戸惑いつつ、まるで離れ小島状態のゆうゆう窓口で、先月転送されてきた葉書と旧友からの年賀状とを見せ、なぜ年賀状が転送されなかったのかを調べてもらった。
ら、郵便物に貼る転送用のシールは新たに作成されていたが、転居者を記した台帳の私の転送期限が、昨年のままになっていた。
通常の郵便物は、配達担当者がその記憶を元に転送シールを貼ることで表面化しなかったが、年賀状という不特定多数による仕分け作業では台帳に従うことになり、差出人に戻されてしまったようである。
配達が嫌になり個人のロッカーにしまい込んだり、忙しさのあまり?局内の片隅で忘れられたりと、配達されなかった郵便物がニュースになることがあるが、今回のことはある意味それらよりもたちが悪い。
配達されなかった場合、郵便物はソコにあり、差出人と配達先の双方に連絡が取れる。
しかし今回の場合、差出人に戻された年賀状の履歴はなく、私宛の年賀状が誰からきて何枚あったのか分からない。
「再発防止に努めます。」とは言っていたが、はたして…。
そこでどうだろう、せめて差出人に戻す郵便物だけでも履歴を残すというのは。
今時、事務所にはプリンター・コピー・スキャナーの複合機は1台くらい設置してあるだろう。
それを使ってデジタル化して記録を残せば、今回のような場合、ちゃんと確認が取れるようになる。
人間はミスをするものだ。
いくらチェックを厳しくしても、もとの台帳が間違っていたのでは話にならない。
そういう見方で、再発防止に努めないとまたやるよ?
そもそも、転居届けは葉書で投函するようになっている。
窓口で手渡しても、控えすらくれない。
処理が面倒だからとそのままゴミ箱行きでも、こちらは分からない。
今回だって、転送用シールがあったから非を認めたが、シールがなかったら知らぬ存ぜぬで門前払い状態だったはずである。
年金問題を挙げるまでもなく、入力時のミスだって考えられる。
それを、台帳が正しいからと差出人に戻して終りの姿勢って、どうよ?
あなたは、投函した年賀状のうち何枚が戻ってきましたか?
ひょっとしたらそれは転送されるべき年賀状かもしれませんよ。
(080113 加筆修正)