時間外の過少申告
ある種、見せしめ的なところもあるのだろうが、
どこまで効果があるのか。
ウチの事務所でも当然のように行われている。
お客さんから請け負った製品の開発費は、
実働時間をそのまま積み上げて請求。
従業員には過少申告の残業代を支給。
その差額分はそのまま会社の利益に組み込まれる。
2年位前、労基署に、
こんな2重帳簿的なやり方はおかしくないですか?
と相談したことがある。
返ってきた言葉は、
過少申告しているお前が悪い(意訳)。
まぁ、基本、自己申告なんでそれを言われるとつらいのだけれど、
それをさせない”社員の協力”という名の無言の圧力が
あることも分かってほしいのだが…。
電通、30人超が残業を過少申告 月100時間減らす 組織的隠ぺいか
昨年十二月に女性新入社員が過労自殺した電通で、三十人を超える社員が一カ月の残業時間を実際よりも百時間以上減らして会社に申告していたことが七日、関係者への取材で分かった。
労働時間の過少申告が全社的に広がっている可能性を示している。
厚生労働省や各労働局は、会社側が組織的に関与した「残業隠し」の疑いがあるとみて捜査を進める。
…
2016年11月8日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016110802000130.html